初心者の中にはランニングとウォーキングが具体的にどう違うのわかっていない方、気になる方がいると思います。
そこで、この記事ではランニングとウォーキングの違いについて具体的に説明します。
ランニングとウォーキングの大きな違い
ウォーキングは、両足のどちらか一方が、常に地面に接地しているのに対し、ランニングは両足が地面から離れる瞬間があります。
つまり、ウォーキングは水平方向への移動のみなのに対し、ランニングは、垂直方向へ跳躍しながら足を動かして移動していることになります。
この運動だけを見ても、ウォーキングよりもランニングの方が、運動量が多く消費エネルギーも大きいことがわかりますね!
通常、人間の歩く速度は、のんびりと歩いているときで時速3kmほど、通勤時では時速4km、急いで早歩きをしているときで時速5kmほどです。
そして、時速が6kmを超えるあたりで、無意識のうちにランニングに切り替わるのです。
時速6kmはエクササイズウォーキングに相当します。
競歩のトップアスリートは、時速12km~16kmにもなりますが、一般の人の限界スピードは時速6~7kmくらいと言われています。
人間が時速6kmを超えてあたりから走り出す理由
ウォーキングとランニングの速度と、1時間あたりのエネルギーの消費量を比較すると、ランニングは速度の上昇に応じてエネルギーの消費量は一定割合で上昇するのに対し、ウォーキングは、時速5kmまでは時速に応じて消費量が緩やかに増加しますが、それを超えると急上昇するのです!
そして、時速8kmのランニングとウォーキングのエネルギー消費量が同等になり、それ以上の速度ではランニングの方がエネルギー効率は良くなります!
つまり、身体のエネルギー消費の視点で考えると、時速8kmを境にランニングの方がエネルギー効率面で良くなるからだと考えられます!
ウォーキングは、筋肉のエネルギーによって地面を押して重心を持ち上げ、位置エネルギー(高さ)を獲得し、振り子のように位置エネルギーを運動エネルギーに変換して、前進運動に変えています。
スピードが速くなればなるほど、前方向への移動に多くが使われることになり、位置エネルギーは、時速7kmまで僅かに上昇しますが、それ以上の速度では頭打ちとなり、さらに早くなると逆に低下するのです!
ランニングでは、重心を持ち上げると同時に前方向への移動に運動エネルギーが使われます。
このとき、身体が瞬間的に空中に浮くため、位置エネルギーと前方向への運動エネルギーが同期して増加し、効率良くエネルギーを推進力として使うことができます。
ランニングで持ち上げられる重心の高さは、速度に関係なく一定です。
スピードを上げるためには、着地時に水平方向への力をより多く使えば良いのです!
下肢の筋と腱をバネのように使うことで位置エネルギーの獲得に活用することができます。
解説している動画を紹介!
ウォーキングは、こうした筋肉や腱を使うことがきないため、スピードが上がるにつれ、ランニングの方がエネルギー消費効率面で有利になるのです!ダイエット目的の方は以下の動画をどちらが良いかを参考にしてみてください。