マラソン大会に参加をしたことがある人なら分かりますが、走り終わると完走タイムが出ます。
その完走タイムには2種類のタイム記録があり初心者の場合だとどう違うのか分かっていない人も多いです。
そこでこの記事ではマラソン大会でよく聞く2種類のタイムであるグロスタイムとネットタイムの違いを解説したいと思います。
マラソンでよく聞くグロスタイムとは?
まずはシンプルに分かりやすいグロスタイムからです。
マラソンは走る時の合図として号砲が鳴りますが、グロスタイムは号砲が鳴った瞬間からゴールした瞬間までのタイムです。
そのためスタートラインの一番前に居た人は全く問題がありませんが、スタートラインよりも後ろに行くにつれてタイムの差が出てしまいます。
なぜかというと、スタートラインよりも後ろだとスタートラインを踏むまでの時間が一番前に居る人よりも遅くなるからです。
少し後ろだからと言ってそこまで気にすることではなさそうにも見えますが、少しではなくかなり後ろ例えば500mも違ったらどうでしょうか。
大きい大会で人数も多い場合だと一番前の人から一番後ろの人までの距離がかなり開いてしまいます。
スタートしたばかりは人が密集しているため混雑していることもあり、下手をすると3,4分の差が出て後ろの方がかなり不利です。
スタート時の場所が重要になってくる計測方法です。
下の写真でいうところの青いマットのような箇所を踏んだら計測が始まります。
マラソンでよく聞くネットタイムとは?
次にネットタイムについてお話しします。
ネットタイムは号砲が鳴ってからのタイムではなくて、スタートラインを通過した時点からゴールするまでのタイムになります。
グロスタイムとは違ってスタートする前にどれだけ後ろの方に居る人でもスタートラインを通過してからタイムを計るため有利、不利が出ません。
純粋な力試しが出来るタイムでもあるためこちらのほうが好まれる傾向があります。
昔はこの方法で計ることは出来なかったのですが、ICタグを使ってタイム計測が出来るようになってからはネットタイムで計れるようになりました。
スタート時にどの場所に居ても不利になることはなく平等に計ることが出来る計測方法です。
意識すべきはグロスタイム
では、ネットとグロスどちらを意識して走ればいいのかと言うとグロスタイムです。
理由は公認記録として認められているからです。
不利な方が選ばれるのは不思議と感じる人も居るでしょうがルールのため仕方がありません。
なのでスタート時にどの位置に居るかは非常に重要で早めの準備をして前の方に居る必要があります。
早めに並ぶことを心がけることは大切ですが、ほとんどの大会は自己申告による予想完走タイムの早い順に並ばされます。
つまり、前に並びたいのであれば記録を伸ばすことが不可欠だということになります。
マラソンのネットタイムとグロスタイムまとめ
最後に簡単にまとめをします。
マラソン大会では2種類のタイム記録があり、1つはグロスタイムで号砲が鳴った瞬間からゴールした瞬間までのタイムを計測します。
スタートラインに近い位置に居る人ほど有利で後ろに居る人は不利です。
大会で公認記録として認められているのがこちらになります。
ネットタイムはスタートラインを通過した時からゴールするまでのタイムを計測します。
そのためスタートライン時の場所に影響を受けることなく誰しも平等なタイムで計測することが出来ます。