マラソン大会が近づくに当たってコンディション作りに大切なことの一つとして、食事がありますが、その食事方法にグリコーゲンローディングがあります。
それについては別の記事でも紹介していますが、実際にそれを実践して大会で好成績を収めた選手がいるのです。
そこでこの記事ではどのようにグリコーゲンローディングをしたてきたのか紹介したいと思います。
グリコーゲンローディングをしていたアスリート
水泳では、1949年8月にロサンゼルスで行われた全米選手権の400m自由形、800m自由形、1500m自由形のいずれでも成果新記録を樹立した古橋廣之進選手がその一人です。
マラソンでは、ボストンマラソンで1953年に優勝を果たした山田敬蔵選手や、同大会で1965年に優勝を果たした重松森雄選手などがいます。
1950~1960年代の日本と言えば、戦後の混乱期から抜け出したばかりで、今とは違って、日本人の栄養状態は決してよいとは言えなかったはずです。
ところが、そんな環境の中で、多くの選手が好成績を収めることができたのは、卓越した運動能力やたゆまぬ努力の賜物であるとは思いますが、当時の栄養状態の悪さも好成績を収めた要因の一つだと考えられるのです!
まず、当時の選手は満足な食事をとることができなかったことにより、低栄養状態のため余分な体脂肪が少なく軽量でした。
マラソンランナーは軽量である方が有利なのでなんとなく納得できるところがあると思います。
さらに、脂肪燃焼能力も格段に高く、自然と運動中のグリコーゲンの消費を節約できていたと推測できます。
また、当時のマラソンランナーは、レース前に餅を好んで食べていたといいます。
高炭水化物の食品である餅をレース前に食べ、グリコーゲンをしっかりと体内に貯蔵していたことが、当時の日本人アスリートにとってエネルギーの源になっていたと予測できます。
当時の日本人選手は、幾多の経験からグリコーゲンローディングを会得していたのかもしれません。
マラソンに必要なグリコーゲンローディングは日本食でできる
日本食は、グリコーゲンローディングに適した食べ物が多いです。
ご飯、餅、うどん、蕎麦などはいずれも高炭水化物食です。また、和菓子もその一つです!
もともと米を主食として、野菜や魚などをバランスよく摂取することができる和食文化は、まさにマラソンレース直前に食べる食事としては最適といえます。
さらに、レース1週間前に疲労困憊になるまで運動して筋肉中のグリコーゲンを枯渇させた後、レース1日前まで高炭水化物の食事を摂取した方が、さらに多くのグリコーゲンを貯蔵することができます。
レース本番では、グリコーゲンローディングで貯蓄された分でエネルギーを補うことができるのですが、血液中の糖分低下が起こるため、それを補うために給水所で用意されているスポーツドリンクを飲みます。
ただし、あくまでも血糖値を維持するための糖分補給なのでコップ8分目くらいを目安に、飲み過ぎに注意してください。
フルマラソン1ヶ月前からのコンディション作りについて紹介している記事では、高炭水化物の食事として、パンケーキを紹介していますが、この記事で紹介しているように以下の写真のような和食料理でもグリコーゲンローディングはできます!!
マラソンのグリコーゲンローディングは和食できるまとめ
いかがでしょうか。
日本人のマラソンランナーは戦後からグリコーゲンローディングをしていて結果を出しています。
そのグリコーゲンローディングを和食でしていました。
何でグリコーゲンローディングをしても同じではありますが、自国愛を持ったグリコーゲンローディングができるといいですよね。